6月らしいお料理といえば、 “鮮度”感。夏の入り口で気温も高くなり湿気も多いため、スカッとした涼味がお料理にも欲しくなります。採れたて、作りたてと旬のアンサンブル、器の涼感。見た目にも初々しい夏らしさって、この季節には大切だと思います。
オクラと夏野菜のクロワッサンサラダ
おくらのトロッとした食感を生かした夏サラダです。枝豆やウグイス豆などの豆類と夏野菜を使い、クロワッサンの薄皮で口当たりのパリパリ感を出してみました。決め手となるのがオクラのとろみ。パリパリ、サクサク、とろとろが口の中で不思議なアンサンブルを奏でてくれます。
フォカッチャのゴーヤとエビバーガー
シンプルな味わいとふわふわの食感で素材の味覚を引き立てるフォカッチャを一口サイズのバンズにして、ちょっぴりほろ苦いゴーヤと甘みのしっかりしたオマール海老を挟みました。丸ごと口の中に放り込めそうなゴーヤとエビのフォカッチャバーガーです。細かめに刻んだ燻りがっこが、程よい隠し味になっています。
うなぎとズッキーニの全粒粉パスタ
いかすみで色付けした全粒粉のパスタに、うなぎとズッキーニをトッピングしました。全粒粉でつくった手打ちパスタは弾力があって、うなぎの甘いタレの感覚とよく合います。それをズッキーニのふくよかさがなだらかな味わいに変えてくれる役割を果たします。個性の強さとそれを打ち消す深く柔らかな苦味。
暑さに向かうこの季節にぴったりの味わいです。
スコーンのサクランボのせ
小麦粉とベーキングパウダー、牛乳・バターでまあるく焼き上げたサクサクのイングランド・スコーン。その上にサクランボとアメリカンチェリーをトッピングし、水切りヨーグルトをかけました。アメリカンチェリーのしっかりとした甘みや、スコーンのサクサク感、ヨーグルトの口当たりがサクランボ本来の、爽やかでほんのりとした甘さを引き立ててくれます。