桜の開花予想がちらほら聞こえ始め、中旬ともなればお花見の計画も心に咲き始める3月。北風と南風の入り混じる三寒四温に、「今日、何たべよう」の好みも振り回されそう。でも、それが春のスタート。寒い間に身体に溜まった老廃物を外に出すデトックス効果の高い旬の野菜が市場で見られるようになります。そんな旬の食材を上手に美味しくいただきたいものです。
旬の食材1. かぶ
主な産地:千葉、埼玉
蕪(かぶ)には、春蕪と秋蕪があって、春を旬とする蕪は、柔らかいのが特徴。春の七草のひとつ(すずな)としても知られます。根はアミラーゼという消化酵素を多く含み、葉は抗発がん作用でも知られるβカロテンやビタミンCが豊富。 両方を上手にいただく工夫が大切ですね 。
旬の食材2. 若ごぼう
主な産地:大阪
硬い根の部分をいただくのがごぼうのイメージですが、若ごぼうは別名葉ごぼうともいわれ、葉も根も美味しくいただけます。葉の部分には高血圧や動脈硬化予防に良いとされる「ルチン」が多く含まれ、食物繊維や鉄分も豊富。春告げ野菜といわれるほど香り豊かで、シャキシャキとした独特な歯触りが特徴です。
旬の食材3. キンカン
主な産地:宮崎、鹿児島
キンカンはミカン科キンカン属で、柑橘類とは別に分類される春先の木になる果物。ミカンと違うのは皮ごと食べられるのでビタミンCやE、カルシウムも豊富。柔らかな苦味と甘味があり、見た目も可愛いことからデザートによく愛用されます。
旬の食材4. つぼみな
主な産地:福岡
からし菜の変種で、大きな株から出てくるわき芽を収穫したもの。比較的新しい春野菜です。血圧降下作用のあるGABA(γ?アミノ酸)が豊富に含まれていることでも最近注目を集めています。コリコリとした食感と春をおもわせる蕾の形。調理しやすく、火を通すと色鮮やかな緑色に変わる鮮やかさでも知られるようになってきました。
協力:Restaurant URA
TEXT & Photo:Pain Kitchen. Tetsuro Nanya